| 2001年7月号 |
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街や道の変遷とだんじり祭 |
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| すれ違い・岸和田駅下がり |
和泉國は岸和田に
高く聳ゆる猪伏山は千亀利城
五萬三千岡部の城下
城下を彩る「だんじり祭」
伝えによれば元禄の
江戸の昔に始まりし
今は日本国中にその名が響く
岸和田自慢の祭なり
岸和田の城下にあたる、旧市地区には十九台の地車があり、地車密度の非常に高い地区である。 現在、地車を所有する町は、魚屋町を除けば、江戸時代よりあった町であり、云いかえれば、
江戸の昔からあった町はほぼ地車を所有していると云ってもよい。(魚屋町もかつて所有したのであるが)
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| すれ違い・柳通り |
かつて城下の道は敵の攻撃に備え、城門があり狭く曲った道も多く、走れる所は限られていたようで、現在のように常に疾風の如く走り、豪快な「やりまわし」をして
いたとは考えにくく、これは明治の大変革を経て大正・昭和初期と産業の発達とともに徐々に道の整備がなされ、太平洋戦争時中、家の取り毀しによってできた疎開道、そして戦後の車の普及とともに道が広く整備され、スピードも増し、「やりまわし」にも迫力が加わってきたのである。そして地車曳行にとって都合の良い、ふさわしい街になってきたように思えるのです。
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| 駅下がり(小門・貝源前) |
街や道の変遷とともに地車やそれを収める小屋も変遷しているのです。だんじり小屋(かつては「だんじり蔵」と呼ぶ人が多かったが)も都合の良い場所へと変わっている場合が多いですし、地車も昔のものとはひとまわり大きさも小ぶりであったようであります。
だんじりの構造や大きさなどを今のもの と比較して見れば、当時の道事情や様々な疑問の解明も見えてくるようです。 街や道はそこに住む住民とともに常に姿を変えてきていますが、岸和田だんじり祭は三百年の伝統を持つ祭礼ではあるけれど、常に川の水が流れる如く時代に順応して澱みなく運営曳行されています。これは住民全体が参加でき住民とともに生きてきた祭である証なのです。
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提灯曳行・駅下がり(現アーケード内)
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ここに、今も昔も衰退せぬ元気な姿であり続けている因があるように思えます。それゆえ、他の祭と違った個性的な祭としてこれからも変化し、時代に順応して、運営され愛されて行くのではないでしょうか?
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各町地車の変遷 |
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宮本町 |
先代 |
−熊取町大久保地車 (大正七年 新調) |
| 先々代 |
−岸和田市南上町地車 (明治十三年 新調) |
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上 町
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先代 |
−堺市白木地車 (小寺 明治十三年 新調) |
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−貝塚市麻生中地車 (池の尻 明治三十四年 新調) |
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| 五軒屋町 |
先代 |
−堺市太町地車 (大正十三年 新調) |
| 先々代 |
−堺市長承寺地車 (明治二十ニ年 新調) |
| 先々代 |
−貝塚市馬場先代地車 (解体) |
| 先々々代 |
−だんじり会館内地車?(文化?新調) |
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北 町
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先代 |
−奈良県大和高田市大和地車保存会地車 (明治十二年新調) |
| 先々代 |
−(油屋治兵衛購入?地車) |
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| 本 町 |
先代 |
−忠岡町生ノ町地車 (大正四年 新調) |
| 先々代 |
−安政二年 新調 地車解体 (四ッ屋根地車) |
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| 堺 町 |
先代 |
−熊取町野田地車 (明治 二十二年 新調) |
| 先々代 |
−岸和田市額原町 先代地車(解体) |
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| 南 町 |
先代 |
−高石市高磯地車 (大正七年 新調) |
| 先々代 |
−貝塚市三ツ松地車 (明治三十年? 新調) |
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| 中 町 |
先代 |
−和歌山県橋本市東家地車 (天保十一年 新調) |
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| 大工町 |
先代 |
−貝塚市名越地車 (明治三十二年 新調) |
| 先々代 |
−泉佐野市長滝中ノ番地車 (文久二年 新調) |
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| 中之浜町 |
先代 |
−戦災焼失 (明治三十年 新調) |
| 先々代? |
−安政三年 新調 |
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| 中北町 |
先代 |
−岸和田市箕土路町地車 (大正五〜七年 新調) |
| 先々代 |
−和泉市幸町先代地車(解体) (明治三十年頃 新調) |
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| 紙屋町 |
先代 |
−だんじり会館内地車 (天保十二年 新調) |
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| 大手町 |
先代 |
−貝塚市馬場地車 (大正十一・二年 新調) |
| 先々代 |
−泉佐野市上瓦屋先代地車 (明治二・三十年 新調) |
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| 大北町 |
先代 |
−熊取町小谷地車 (明治二十年 新調) |
| 先々代? |
−安政三年新調記録あり |
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| 沼 町 |
先代 |
−安政二年熊取町大久保より購入? |
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| 筋海町 |
先代 |
−熊取町七山地車 (大正十一年 新調) |
| 先々代 |
−熊取町五門地車 (大正十年 新調) |
| 先々々代 |
−熊取町小垣内地車 (明治十三年 新調) |
| 先々々々代 |
−大新(桜井)作地車? |
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| 下野町 |
先代 |
−江戸末期〜明治初作地車 (岸和田市別所町にて解体) |
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| 藤井町 |
先代 |
−和泉市幸町地車 (大正十年 新調) |
| 先々代 |
−文久二年地車購入? |
| 先々々代 |
−文政十年頃所有の記録あり |
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泉州岸和田住 祭狂爺爺 記
写真提供:岸和田だんじり会館 |
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