黄瀬川の対面

 治承四年(1180年)十月廿日、平惟盛率いる頼朝追討の数万の大軍は駿河の国(静岡県)富士川を挟んで対峙した。この合戦では前日の両軍緊張の時、源氏の威勢に怯える平家軍は水鳥の群れ立つ羽音を源氏の夜襲と驚き、平家軍は慌てふためいて逃げ帰り、源氏軍は戦わずして勝利したという。その翌日、頼朝は鎌倉へ凱旋する黄瀬川の本陣で兄の挙兵を聞き急ぎ奥州平泉から駆けつけた弟義経と涙の対面をするのである。