| 祭りが済んで二ヶ月余り、季節はもう師走となりました。今月は地車の彫物で余り皆様方が記憶にないところとして「旗受(はたうけ)」の図柄に目をやりたいと思います。
旗受はまたの呼び名で「旗台(はただい)」または「幟台(のぼりだい)」ともいいますな。今回は私の独断と偏見をもって「旗受」に統一いたします。とは、たいそうなものではないのですが。
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下野町 |
北町 |
「旗受」とは文字通り旗を受けるところなのですが、横の旗−これを幟といいますが−幟も立てるということで「幟台」ともいうわけです。この「旗受」は明治・大正・昭和と余り凝った図柄はないのですが、大体は簡単な花鳥物や獣神、獅子噛が多いですね。岸和田市下野町は“竹に虎”(彫りかえられていますが)岸和田市北町は珍しく“雲に飛龍”です。
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筋海町 |
五軒屋町 |
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紙屋町 |
熊取町小垣内 |
岸和田市筋海町、岸和田市五軒屋町は“コブシの組物”岸和田市紙屋町では“三猿”になっています。しかし洒落た面白いものとして熊取町小垣内地車(筋海町三先代地車)“力士”が肩と手と膝で三本の旗を受けているというものもあります。
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春木宮本町 |
南町 |
最近は割合凝った物も見かけますね。岸和田市春木宮本町の“見猿・聞か猿・言わ猿”をもじっての三太郎“見太郎・聞太郎・言太郎”や岸和田市南町の町内にある天性寺蛸地蔵に関わる蛸も洒落てて面白いですね。
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下松町 |
三田町 |
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| 包近町 |
ほかに、岸和田市下松町の“眠り猫”、岸和田市三田町の“力神”もデザインが面白い。また、岸和田市大町は“雲に増長天”も珍しい。岸和田市包近町の“長持ち”は昔からの嫁入り道具でのひとつである長持ちは夫婦がいつまでも仲睦まじくという意味あることより、町民が協力し地車をいつまでも大切にするという意味が込められている。
最後に岸和田市北町先代(現:奈良県大和高田市地車保存会)の“猩々”を紹介して今回は失礼いたします。 次回(2006年1月号)は”竹の節”をご紹介いたします。
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